中国の新規化学物質 登記の社内確認表(Excel・無料)
中国へ化学品や混合物を出すときに、成分ごとの名録への掲載と、登記を出す会社を1枚にまとめる Excel の表です。現タメの記事で挙げた5列に、申請者と登記証の番号の2列を足しました。名録の中身は入っていないので、照会は生態環境部の公式のページで行います。
形式:Excel(.xlsx)・約15KB・シート3枚・マクロなし。「確認表」と「記入例」は A4 横1枚、「使い方」は A4 縦1枚で印刷できます。
表の中身
| シート | 中身 |
|---|---|
| 確認表 | 空の表です。頭に品目、出荷先、中国での用途、作成日、作成者、見直した日、前提にした弁法と確認日の欄があります。その下に20行の表があり、掲載の有無ごとの件数が出ます。 |
| 記入例 | 2液型の接着剤を中国の客先へ出す場面の例です。物質名と番号は伏せてあり、掲載の有無も実際の照会の結果ではありません。 |
| 使い方 | 使う場面、名録の照会ページ、申請者と登記証の番号の書き方、表を見直す時期をまとめています。 |
表の列
| 列 | 書くこと |
|---|---|
| 物質名 | 成分の化学名です。混合物は成分ごとに1行にします。 |
| CAS 番号 | 成分の CAS 番号です。 |
| 中国現有化学物質名録への掲載の有無 | 「あり」「あり(新用途環境管理つき)」「公開版で見つからない(正式な照会へ)」「なし(新化学物質)」「未確認」から選びます。 |
| 照会日 | 名録を照会した日です。 |
| 年間輸出量(区分) | 物質ごとの1年の量を「1トン未満」「1〜10トン」「10トン以上」「未確認」から選びます。 |
| 申請者(中国側の輸入者など、登記を出す側) | 名録にない成分の登記を出す会社です。 |
| 登記証の番号 | 登記証が出たら、その番号を書きます。申請中なら「申請中」と書きます。 |
| 確認した人 | 照会と記入をした人です。 |
| 備考 | 正式な照会を頼んだ日、備案の受領書(回執)の番号、輸入者とのやり取りなどを書きます。 |
使い方
- 化学品(物質)や混合物を中国へ出すときと、中国の客先や輸入者から名録の確認や組成を聞かれたときに使います。部品や成形品だけを出すなら、多くは対象外です(下の「考え方」)。
- 中国へ出す品目ごとに、シート「確認表」を写して1枚作ります。成分ごとに1行書きます。
- 名録の照会は、生態環境部の名録の照会ページで行い、照会した日を書きます。
- 公開版で見つからない成分は「公開版で見つからない(正式な照会へ)」を選びます。名録には公開されていない部分があるので、正式な照会の結果で書き直します。
- 名録にない成分は、登記を誰が出すかを中国側の輸入者と決めて、申請者の欄に書きます。
- 登記証が出たら番号を書き、客先へ渡す情報に入れます。備案の受領書(回執)しかない成分は、その番号を備考に書きます。
- 書き方に迷ったら、シート「記入例」と見比べます。
考え方
列は、現タメの記事「中国の新化学物質「備案」廃止と登記弁法の改正案」で挙げた5列がもとです。物質名、CAS 番号、名録の掲載有無、照会日、年間の輸出量に、申請者と登記証の番号の2列を足しました。
申請者の列を置いたのは、日本の会社が自分で登記を出せなくなったからです。2026年8月15日から、国外の会社の新規の申請は受け付けられていません。これは登録支援会社 CIRS の報告で、生態環境部の通知の本文には書かれていません。名録にない成分は、中国側の輸入者が申請します。
登記証の番号の列は、客先へ渡す情報に番号を入れるために置きました。改正案の第31条は、販売の契約で登記証の番号と登記の用途を下流へ伝えることを求めています。
年間輸出量の列は、量の区分(1トン未満・1〜10トン・10トン以上)で書きます。登記の区分の境目は弁法で決まり、現行の常規登記は年10トン以上、改正案では年1トン以上です。量で書いておけば、改正の前後どちらでも区分を読み替えられます。
名録の中身は、表に入れていません。名録は生態環境部が公開していて、公告で増補と変更が続きます(直近は2026年8月の公告)。照会日の列は、いつの名録で確かめたかを残すためです。
部品や成形品は、多くが対象外です。物品で対象になるのは、通常使うときに中の新規化学物質を意図して放出するよう設計された物だけです。出典は JETRO の Q&A(最終更新 2025年10月)です。部品メーカーがこの表を使う場面は、化学品や混合物を中国へ出すときと、客先から聞かれたときに絞られます。改正案には物品の条文がないので、公布されたら確かめます。
改正の弁法(生態環境部令)が公布されたら、列と注記を見直します。この表の確認日は2026年10月3日です。この日の時点で、備案は8月15日に止まっていて、改正の弁法は未公布でした。
- 名録の照会:生態環境部「中国现有化学物质名录」名录查询
- 公布の告示が出る所:生態環境部「新化学物质」のページ(10月3日の時点で、改正の公布の告示はありません)
- 備案の停止:生態環境部「关于新化学物质环境管理登记有关事项的通知」(環辦固体函〔2026〕301号・2026年8月4日掲載)
- 現行の弁法:部令第12号「新化学物质环境管理登记办法」(物品の扱いは第2条)
- 物品の扱い:JETRO「中国版REACH規則の概要」(最終更新 2025年10月)
- 国外の会社の申請:CIRS の報告(登録支援会社・2026年8月7日・英語)
- 確認日:2026年10月3日
関連するガイド
- 中国の新化学物質「備案」廃止と登記弁法の改正案:日本の輸出側がやること(2026年9月時点)=備案の停止、申請人の新旧、改正案の区分と経過措置。この表の5列のもとになった記事です
- chemSHERPA の回答手順:依頼が来てから返すまで(2026年9月時点)=客先から含有化学物質の回答を求められたときの手順と、返す前に見る5つの所
- 道具の一覧=管理図、工程能力指数などの計算の道具と様式
この表は、社内で書き換えて使ってかまいません。登記の要否と手続きは、案件ごとに中国側の輸入者や登録支援会社、専門家に確かめてください。