QCサークル発表資料の整理シート(QCストーリー A3 1枚・Excel)
QCサークルの発表資料を作る前に、問題解決型のQCストーリーの手順ごとに、書くことを A3 1枚に整理する Excel のシートです。無料で配っています。大会や社内の発表会に様式や審査の指定があるときは、そちらに従ってください。
形式:Excel(.xlsx)・約19KB・シート3枚・マクロなし。「整理シート」と「記入例」は A3 横1枚に収まる印刷設定で、「使い方」は A4 縦1枚です。
シートの中身
| シート | 中身 |
|---|---|
| 整理シート | 空の整理シートです。上にテーマ名・サークル名・発表の場・発表日と、発表の時間・質疑応答の時間の欄があります。その下に11の枠が発表の順に並び、枠ごとに「書くこと」の案内(灰色の小さい字)と、スライドの枚数・時間配分を入れる欄が付いています。右下の「全体の確認」に、枚数と時間の合計、発表の時間との差が出ます。 |
| 記入例 | 架空の職場を想定した例です。包装工程での出荷ラベルの貼り間違いを減らす活動を、11の枠に書き込んであります。スライドは1つの枠に1枚で、図の多い「要因の解析」だけ2枚(合計12枚)、時間は合計14分です。名前も数字も説明のための作例で、実在の活動ではありません。 |
| 使い方 | シートの使い方と、手順の名前・持ち時間の出典。 |
11の枠に書くこと
枠の名前と順番は、日科技連の連載「改善の手順 ~QCストーリーとその選択~」にある、問題解決型QCストーリーの7つの手順と、発表の筋書きを並べた表(第2回の表2)に合わせました。紺の枠が7つの手順、灰の枠が発表の前置きと締めです。
発表の前置き(灰の枠・3つ)
| 枠 | 書くこと |
|---|---|
| はじめに | テーマ名と、この発表で伝えたいことを一言で書きます。発表の流れの紹介もここに入れます。 |
| QCサークルの紹介 | サークル名、メンバーの人数、活動の頻度と時間、これまでの活動回数。 |
| 工程の概要 | 取り上げた仕事の流れと、問題が出る工程の位置。流れ図1枚で足りるように書きます。 |
問題解決型の7つの手順(紺の枠)
| 枠 | 書くこと |
|---|---|
| 手順1 テーマの選定 | 問題点の候補と、方針・期待効果・実現性での評価、テーマに決めた理由。テーマ名は「〇〇における△△の××」(どの範囲の・何を・どうしたい)の形にします。 |
| 手順2 現状の把握と目標の設定 | 改善対象の推移とばらつき、層別でわかったこと。目標は「何を・いつまでに・どうする(目標値)」の3つで書きます。 |
| 手順3 活動計画の作成 | やること(実施事項)、日程、だれが担当するか。計画表(ガントチャートなど)で示します。 |
| 手順4 要因の解析 | なぜなぜで出した要因、特性要因図、重要要因の選び方。データで確かめて、対策する原因を決めた根拠を書きます。 |
| 手順5 対策の検討と実施 | 原因を除く対策案と、期待効果・費用・実現性などでの評価。実施した対策の中身と、日程・担当。 |
| 手順6 効果の確認 | 目標値と比べた実績値。効果金額、ほかへの波及、メンバーの成長などの目に見えない効果。 |
| 手順7 標準化と管理の定着 | 標準の制定・改訂、周知と教育。守られているか、効果が続いているかを確かめる方法と頻度。 |
発表の締め(灰の枠)
| 枠 | 書くこと |
|---|---|
| 反省と今後の進め方 | 活動の良かった点と反省点、残った問題、次に取り組むこと。 |
7つの手順の「書くこと」は、同じ連載の各手順の「実施内容」を短く言い換えたものです。前置きと締めの4つの枠は、日科技連の資料に名前だけが載っていて中身の説明が無いため、この様式を作るときに「書くこと」を決めました。
使い方
- 大会や社内の発表会の案内で、持ち時間と、様式や審査の指定を確かめます。指定の様式があれば、そちらに従います。
- ファイルを開き、「整理シート」の上の欄に、テーマ名、サークル名、発表の場、発表日を書きます。持ち時間が15分と5分でないときは、発表の時間と質疑応答の時間を書き換えます。
- 11の枠に、発表の順で書きます。書きにくい枠は、「記入例」のシートと見比べます。
- 枠の下の欄に、その枠に当てるスライドの枚数と時間を入れます。右下の「全体の確認」で、時間配分の合計が発表の時間と合っているかを見ます。
- A3 で印刷して、サークルのメンバーで見ながら、足りない枠や時間の偏りを直します。そのあとで、枠ごとにスライドを作ります。
時間配分の考え方
日科技連の QCサークル全国大会は、2026年度の案内で、発表の持ち時間を1件あたり20分(発表15分・質疑応答5分)としています。「整理シート」の発表の時間と質疑応答の時間には、この15分と5分を初期値として入れてあります。ほかの大会や社内の発表会で持ち時間が違うときは、この2つの欄を書き換えます。
右下の「全体の確認」は、枠ごとの時間配分を足した合計を発表の時間と比べ、あと何分あるか、何分超えているかを示します。超えると、合計と判定の欄が薄い黄色になります。質疑応答の時間は合計に入れません。
各枠にどれだけ配るかは、日科技連の資料に決まった数字が無いので、「整理シート」は空欄にしています。「記入例」の配分(合計14分・残り1分は間と予備)は、説明のための作例です。
手順の名前の出典
第2回の表2は、発表の筋書き全体を手順1〜11と数え、問題解決型の7つを手順4〜10に当てています。このページとシートでは、連載の本文に合わせて、7つを手順1〜7と数えました。資料によっては、最後を「反省と今後の課題」と書き、「対策の検討と実施」を2つに分ける表もあります。この様式は、下の日科技連の資料に合わせています。
- 日科技連「連載 改善の手順 ~QCストーリーとその選択~」第2回「問題解決型QCストーリー ①」(須加尾政一著・PDF):手順1「テーマの選定」、手順2「現状の把握と目標の設定」、表2「QCストーリーの基本ステップ」
- 同 第3回「問題解決型QCストーリー ②」:手順3「活動計画の作成」から手順7「標準化と管理の定着」まで
- 日科技連 QCサークル全国大会(2026年度)の案内:発表時間(1件あたり20分・発表15分・質疑応答5分)
- 確認日:2026年10月11日
関連するガイド
- QCサークル発表資料の作り方=問題解決型QCストーリーの順に、1ステップ1枚で発表資料を組み立てる手順
- QCサークルの発表資料に時間を取られないための上限時間と審査配点=資料づくりに使う時間に上限を決め、審査の配点を見直す方法
- 改善提案・小集団活動(QCサークル)の運営=QCサークルの活動を続けるための運営の型(ものづくりハンドブック)
- 道具の一覧=管理図、工程能力指数、測定の繰り返し性などの計算の道具と様式
このシートは、社内で書き換えて使ってかまいません。発表の様式や審査の項目は、大会や発表会の案内で確かめてください。