- 期間
- 2026年4〜9月
- 対象
- 客先と決めている限度見本
- 体制
- 筆者(品質保証)が客先と見本を決め直し、作り直した見本に更新した
- 結論
- 見本を作り直して更新し、有効期限と保管の仕方を決めた。効いた
この半年のうちに、客先と限度見本を決め直した。限度見本は、合否の線を客先と自社でそろえるための現物の見本だ。
私は見本を作り直して更新し、あわせて有効期限と保管の仕方を決めた。結果は効いた。限度見本を決め直すときは、見本と一緒に期限と保管も決める。
決め直しで決めた3つ
- 見本の作り直し:新しい見本を作り、古い見本と入れ替える
- 有効期限:この見本で判定してよい最後の日
- 保管の仕方:置き場所、保管の条件、点検する日
限度見本の現物は、時間がたつと変色し、汚れる。見本だけを作り直しても、期限が無ければ次に見直す日が決まらない。保管の仕方が無ければ、置き場所と扱いが人によって変わる。
期限の長さは、客先の指定があればそれに従い、無ければ社内の決まりで決める。
客先と決めた限度見本は、作り直したら客先の承認を取ってから現場に出す。承認の前の見本で判定を始めると、客先の線と自社の線がずれたまま出荷が続く。
更新した見本を台帳に残す欄
見本を更新したら、新しい見本と古い見本を台帳で分ける。古い見本が現場に残ると、どちらの見本で判定したかを記録から追えない。
- 見本番号と版:作り直した見本に付ける新しい番号か版
- 承認日:客先が新しい見本を認めた日
- 有効期限:期限の日付
- 保管場所と条件:置き場所と守る条件
- 次回点検日:期限の前に見本の状態を見る日
- 古い見本の扱い:廃却した日、または使用不可の表示
古い見本は、使用不可と分かる表示を付けて新しい見本と別の場所に置くか、廃却する。
決め直すときの段取り
- 今の見本の承認日と有効期限を台帳で確かめる
- 見本の変色・傷・汚れと、仕様の変更の有無を見る
- 新しい見本を作り、客先の承認を取る
- 承認と同じ時に、有効期限と保管の仕方を決める
- 古い見本を廃却するか使用不可にして、台帳を書き換える
手元の限度見本は、まず台帳で承認日と有効期限の欄が埋まっているかを見る。期限の欄が空の見本は、次に客先と打ち合わせる日の議題に、期限と保管の仕方を入れる。期限を過ぎた見本は、その日のうちに現場から下げ、上の段取りの2から進める。
ものづくりポータルの限度見本の管理台帳(Excel・無料)は、合格側と不合格側の組ごとに1行で、承認日と有効期限を追える。「有効期限」と「次回点検日」を過ぎた欄には色が付く。
次に読む
外観の限度見本を合格側と不合格側の2個1組にし、検査台に置く位置と見る角度をそろえる事例です。作り直しの段取りも載せています。

客先の受入検査で落ちたのに自社では合格だったとき、基準の版や測り方など5つの項目を突き合わせてから原因を調べる事例です。限度見本を使う項目は、見本の版と保管場所も同じ行に書きます。

免責:筆者個人の経験に基づく記録です。限度見本の承認と有効期限の決め方は、客先との取り決めで確かめてください。