M13始業前点検・設備コンディション確認
目的
品質異常の多くは「いつもと違う」設備状態から始まる。始業前の短い点検で、チョコ停や不良の芽を稼働前につぶす。設備・環境・在庫・人の4区分を確認し、異常があれば止める、なければ続ける(下図)。
- 始業前チェック項目(温度・圧力・エア・ロール表面・異音・付着物)を確認する重点
- 前直の引き継ぎ(異常・注意ロット・調整履歴)を確認する(M11)重点
- 初物確認・初品検査を行い、規格内であることを確認してから量産に入る(M7)
- 「いつもと違う」兆候(音・振動・温度・くず量)は放置せず記録・報告する(M2)
- 点検で見つけた不具合は当日中の処置と保全連携につなげる(T9)
始業前点検表の記入例(架空・連続シート製造ラインを想定した8項目)
| No. | 点検項目 | 確認内容 | 異常発見時の一次対応 |
|---|---|---|---|
| 1 | エア圧力 | 規定圧力範囲内か(メーター確認) | 圧力低下時は装置を起動せず保全へ連絡 |
| 2 | ロール表面 | 付着物・傷・摩耗の有無を目視 | 付着物は始業前に清掃、傷は程度を記録し保全判断を仰ぐ |
| 3 | 張力設定値 | 前直からの設定変更がないか | 無断変更の形跡があればM3の4M変化点申告に従い確認 |
| 4 | 温度(加熱部) | 設定温度と実測温度の差 | 許容差を超える場合は初品検査で規格内を確認するまで量産に入らない |
| 5 | 異音・振動 | 通常運転時と異なる音・振動の有無 | 軽微でも記録し、次直・保全へ申し送る(M2の初動へ) |
| 6 | 原材料ロット | 前直からのロット切替の有無 | 切替があれば識別・トレーサビリティ表示を確認 |
| 7 | 前直引き継ぎ事項 | 調整履歴・注意ロットの記載有無 | 記載不備は始業前に前直担当へ確認してから稼働 |
| 8 | 安全装置・非常停止 | 作動確認(テスト運転) | 作動不良は稼働せず保全へ連絡(安全優先) |
記入例は一般化した架空のラインを想定したもの。実際の点検項目・判定基準は工程・設備ごとに異なるため、上表の「確認内容」欄は自ラインの点検表に置き換えて使う。
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