TS32要求された試験が自社でも外注でも実施できないときの対応
症状
顧客から特定の試験・評価方法の実施を求められたが、自社に該当設備が無く、依頼できる外部試験機関も見当たらない、または実施可能でも判定基準(合否の閾値)が定まっていない。「できません」とだけ回答すると信頼を損ねる一方、無理に代替データで済ませると後で問題になる。
まず確認(初動)
- 要求されている試験の目的(何を確認したいのか)を、方法そのものより先に確認する重点
- 実施できない理由(設備が無い/方法が確立していない/判定基準が未整備)を切り分ける
- 類似の試験・代替評価で目的を満たせないかを技術と一緒に検討する
代替評価の提案の作り方
- 要求された試験の目的に対して、自社または他の外部機関で実施可能な代替評価を洗い出す重点
- 代替評価が「何を証明でき、何を証明できないか」を先に整理してから顧客へ提案する重点
- 代替評価でも目的を満たせない項目がある場合は、その項目を明示したうえで提案する(隠さない)
限界の説明の仕方
- 「実施できない」で終わらせず、「どこまでなら確認できるか」を先に示す重点
- 代替評価の限界(対象範囲・精度・再現性)を、専門用語に頼らず顧客の言葉で説明できるよう準備する
- 代替評価でも判断がつかない場合は、正直にその旨を伝え、判断を急がせない
合意した内容の記録の残し方
- 顧客と合意した代替評価の範囲・限界・実施機関を、メールまたは議事録の形で文書に残す重点
- 合意内容に「今回はこの代替評価で可とするが、恒久的な判定基準ではない」等の位置づけを明記する
- 次に同種の要求が来たときに参照できるよう、案件・顧客名を伏せた形で社内に記録を残す
恒久対策の方向
- 頻出する「実施できない試験」のパターンを蓄積し、代替評価の選択肢を事前に整理しておく
- 外部試験機関のネットワーク(D9)を広げ、依頼できる先の候補を増やしておく
他の症状
TS検針・金属検出の異常(検出漏れ・過検出)と管理TS法改正・規制物質の新規指定への対応漏れTS記録・帳票の電子化移行に伴う記録不備TS見える化・IoTを入れたのに改善が回らないTS原材料の切替・グレード変更に伴う品質変動TS取引先の統合・買収・事業売却で品質保証の前提が変わったTS含有物質証明(MD/SDoC)の提出要求への対応TS非含有の実測分析を求められたときの備え方TS顧客先で保管中に品質が変わったと言われたときの切り分けTS出荷検査合格でも客先で不適合と言われたときの突き合わせTS客先で開梱時に汚れ・キズを指摘されたときの切り分けTS受け取ったデータの真正性に疑いが生じたときの確かめ方TS出荷後に規格の読み違いが判明したときTS同じ品番で拠点によって判定が分かれたときの収め方TS客先で他社品と取り違えられたまま不良申告が来たときの切り分け