T10検査の自動化・AI外観検査導入の進め方
考え方
全数を一気に自動化しない。ばらつきの大きい工程から小さく試し、効果を見て広げる。
- 対象不良と検査目的(分類/検出/寸法)を先に定義する重点
- 現行の目視基準・限度見本をデータ化(良品/不良品の教師データ)重点
- 小規模なトライアルで検出率・過検出・見逃しを評価
- 人の判定とのすり合わせ(判定基準の合意)と運用ルール整備
- 導入後の判定基準・しきい値の見直しタイミングを決める(原材料変更・季節変動・設備メンテナンス後等を引き金にする)
- 自動判定と人の判定が割れたときの最終判断者と、その判断を誰がどこに記録するかを運用ルールに明記する
PoC(概念実証)評価項目表
| 評価項目 | 確認内容 |
|---|---|
| 見逃し率 | 不良品を良品と誤判定した割合。教師データにない不良パターンでの再評価も行う★ |
| 過検出率 | 良品を不良と誤判定した割合。過検出が多いと現場が警報を無視し始めるため許容水準を先に決める★ |
| 照明条件 | 光源の種類・角度・明るさの変動が判定に与える影響(季節・時間帯・設備劣化での変動を含む)★ |
| 判定根拠の残し方 | 判定に使った画像・スコアを一定期間保存し、後から人が見返して妥当性を確認できる形にする★ |
| 判定境界(しきい値)の妥当性 | しきい値付近のサンプルで人の判定と機械判定が割れないかを確認する |
| 再現性 | 同一サンプルを繰り返し判定させ、結果がぶれないことを確認する |
判断フロー
- 対象不良と評価項目(上表)を先に定義する
- 小規模トライアルで見逃し率・過検出率を実測する
- 人の判定基準とすり合わせ、しきい値・照明条件を調整する重点
- 判定根拠の記録方法を運用ルールに落とし込んでから本格導入へ進める
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