M25検査員同士で判定が分かれたときの収め方
目的/考え方
同じ現物を見て検査員の判定が分かれることは起きる。M22(検査で迷ったときの相談の出し方)は一人が迷ったときの相談の型なのに対し、M25は「複数の検査員の判定が実際に割れてしまった」その場をどう収め、基準側の見直しにつなげるかに絞る。
- まず現物・現品を止め、判定が割れたまま先に流さない重点
- その場でリーダー・品証を交え、限度見本(M14)に立ち返って合わせる(多数決で決めない)重点
- 限度見本と基準書(T21)のどちらを見て判定したかを、検査員ごとに確認する
- 合わせた結果の判定と、割れた事実(誰がどう判定したか)の両方を記録に残す重点
- 割れた原因が限度見本の劣化・基準書の記載不足にある場合は、T21・M14の見直しにつなげる重点
- 個人の検査精度の問題として片付けず、「基準側が割れを防げる状態だったか」を先に確認する
判定が割れたときに確認する順序
- 現物を止める(先に進めながら判定を続けない)
- 割れた検査員それぞれが「何を見て」「どの基準と比べて」判定したかを聞く
- 限度見本・基準書に立ち返り、その場での判定を合わせる重点
- 合わせた判定と割れた事実を記録する
- 割れの原因が基準側にある場合は、M14・T21の更新につなげる(M22の相談ルートも活用)
判定が割れるのは検査員の力不足という前提で片付けず、「基準がどの検査員にも同じに見える状態だったか」を先に確認する。
関連する場面
同じ読者向けの他トピック
M1日常の検査・検査表運用M2異常が出たときの初動(まず止める)M34M変化点の申告(無断で変えない)M4測定器・校正の順守M5不良・ヒヤリの報告とトレーサビリティM65S・現場管理と監査の日常準備M7段取り替え・切替時の初物確認M8作業標準の順守と力量M9多能工化と応援時の品質担保M10ヒューマンエラー防止(ポカヨケ・指差呼称・ダブルチェック)M11交替勤務・引き継ぎ時の品質情報の伝達M12現場の温湿度・環境管理(吸湿・静電気・異物の予防)M13始業前点検・設備コンディション確認M14限度見本・現物基準の現場運用(保管・更新・照合)M15改善提案・気づきの出し方(小さな異常を言葉にする)M16検査記録の書き方・訂正ルール(二重線・日付・空欄禁止)M17応急処置後の生産再開判断(誰の確認で流してよいか)M18不適合品の隔離・識別表示のルールM19清掃・異物管理の実務M20設備パラメータを勝手に調整してはいけない理由M21作業標準どおりにできないときの申告の仕方M22検査で迷ったときの相談の出し方M23応援・派遣で入った人への当日オリエンの型M24検査員が「いつもと違う」と感じたときの伝え方M26前工程・後工程へ「言いにくいこと」を伝えるときの型M27検査の合間に別の作業を頼まれたときの線引きM28検査員が交代した直後に不良の見え方が変わったときの確認M29現場から「検査基準が厳しすぎる」と上がってきたときの受け方M30検査員が「前はこれで通っていた」と言うときの確かめ方