S15納入仕様書・品質保証書の読み方(営業が最低限おさえる項目)
目的/考え方
納入仕様書・品質保証書は、営業がその場で完全に読み解く必要はない。ただし「顧客に約束してよい範囲」を見誤らないための最低限の読み方は身につけておく。判断に迷う記載は自己解釈で答えず、必ず品証・技術に確認してから回答する。版数・保証範囲・検査条件・体裁の4点を確認し、読み取れなければ品証へ回す(下図)。
- 品名・型式・図面番号・版数が、受注情報・図面と一致しているか確認する重点
- 保証している項目と、保証していない・対象外の項目(免責事項・使用条件の制限)を分けて読む重点
- 適用規格・特性値の欄に意味が分からない専門用語や数値がある場合、そのまま顧客へ回答しない。必ず技術/品証に確認する重点
- 版数・改訂日を確認し、古い版のまま社内保管・提出になっていないか確認する
- 発行元・発行日・押印など、書類として有効な体裁が整っているか確認する
- 顧客指定の様式(顧客フォーマットの品質保証書)で提出を求められた場合は、自己判断で記入せず品証と作成する重点
レビュー記録の残し方(4点)
納入仕様書・品質保証書を確認したら、「誰が・いつ・何を」確認したかを簡潔に記録に残す。記録の型を決めておくと、後から読み飛ばしていないかを追跡できる。
| 確認項目 | 記録に残す内容 |
|---|---|
| 版数・改訂日 | 確認した版数・改訂日、旧版との相違有無 |
| 有効期限 | 記載があれば期限、無ければ「期限記載なし」と明記 |
| 保証範囲 | 保証対象・免責事項の要旨(そのまま転記でよい) |
| 検査条件 | 適用規格・特性値のうち不明点の有無 |
- 確認者・確認日を記録に残す(受注案件と紐づけて保管する)重点
- 4点のうち1つでも読み取れない・判断に迷う記載があれば、その項目を明記したうえで品証へ回す重点
- 品証へ回す判断基準(専門用語・数値の意味が不明/保証範囲が通常と異なる/版数が古い等)をあらかじめ持っておく重点
- 品証からの回答も記録に残し、同様の問い合わせが来たときに再利用できるようにする
- S17(新規引き合い・見積り時の品質要求事項チェックリスト)のチェック項目と重複がないか、様式を揃えておく
S17・P16と合わせ、営業が確認した記録は購買・技術側の確認記録とも突き合わせられる形にしておく。
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