M29現場から「検査基準が厳しすぎる」と上がってきたときの受け方
目的/考え方
現場から「基準が厳しすぎる」という声が上がったら、まず「本当に基準が過剰か」を確かめる。基準の根拠を顧客規格/社内上乗せ/慣習の3系統に分けて確かめないと、感覚で緩めてしまい流出リスクを負う。C4(工程・検査基準の制定/改訂)を「緩めてほしい」という実際の場面に当てはめたもの。
- 「厳しすぎる」という訴えを受けたら、その場で緩めず、まず現行基準のまま様子を記録する重点
- 基準の根拠を3系統(顧客規格・社内上乗せ・慣習)に分けて辿る重点
- 顧客規格が根拠なら、緩和は顧客との合意なしにはできないことをその場で伝える重点
- 社内上乗せ(顧客規格より厳しい自社独自の基準)の場合、上乗せした理由(過去のトラブル・工程能力不足等)が今も有効かを確認する
- 慣習(明文化された根拠がなく成り行きで固定化しただけ)の場合は、緩和を検討する候補として扱う
- その場で緩めない線引きを現場に周知し、判断が割れないようにする重点
- 見直すと決めた場合、誰が最終判断するか(品証の責任者・上長・技術等)をあらかじめ決めておく重点
基準の根拠を3系統に分けて確かめる
| 系統 | 見分け方 | 緩和の可否 |
|---|---|---|
| 顧客規格 | 契約・仕様書に明記された要求値 | 顧客合意なしに緩和不可 |
| 社内上乗せ | 顧客規格より厳しく設定した自社独自の基準 | 上乗せ理由が今も有効かを確認したうえで検討可 |
| 慣習 | 明文化された根拠がなく、成り行きで固定化した基準 | 見直しの最有力候補 |
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