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B 異常対応/B1 優先順位(トリアージ:上から確認)
🚨 B・異常対応種類:異常

B1優先順位(トリアージ:上から確認)

目的/考え方

異常の第一報を受けたら、原因を考える前に「どこまで急ぐか」を決める。順番を上から確認するのは、下位の損得を先に考えると上位の判断が遅れるため。迷ったら上位(安全側)に倒す——後から下げるのは容易だが、上げ直すときには既に流出している。

異常対応の優先順位の体系図:安全→法規→顧客影響→社内波及→社内損失の順に上から確認し、迷ったら上位に倒す
異常対応の優先順位の体系図:安全→法規→顧客影響→社内波及→社内損失の順に上から確認し、迷ったら上位に倒す
  1. 人の安全:人身・労災・安全に関わるか重点
  2. 法規制・コンプラ:法令・規制(化学物質・安全基準等)違反の恐れ重点
  3. 顧客への影響:ライン停止・出荷済み・市場流出の恐れ重点
  4. 流出範囲:社内でどこまで波及(ロット・数量・期間)
  5. 社内損失:手直し・廃棄・納期影響

トリアージの型(第一報から30分以内に決める)

  • 1〜5のどこに当たるかを、上から順に一つずつ確認する(下から見ない)重点
  • 「出荷済みか/社内で止まっているか」を最初に確認する(この一点で緊急度が変わる)重点
  • 判断がつかない項目は「該当する」側に倒して先へ進む(確認待ちで止めない)重点
  • 決めた優先度と、その根拠になった事実(ロット・数量・出荷状況)を記録に残す
  • 優先度は固定しない。事実が増えたら上げ下げし、変えたことを関係者へ伝える
該当レベル連絡のしかた初動の目安
1〜3(安全・法規・顧客影響)即・上長へ直接(メール/Teams/電話/口頭)。返信を待たず並行して着手 ★出荷停止・在庫隔離を先にかける(B2)。重大なら B7 へ
4(社内での波及)その日のうちに上長へ報告し、対象ロットの範囲を共有前後ロット・同条件品まで広げて確認(B2)
5(社内損失のみ)定例(週次)で報告し、傾向として扱う通常の是正フロー(B3〜B4)で処理
1〜3 のいずれかに当たれば 即・上長へ直接(メール/Teams/電話/口頭)。連絡が遅れる理由の大半は「まだ調べ切れていないから」だが、事実が固まる前の第一報が正しい。分かっている範囲だけで伝える。

やってはいけない(NG)

  • 原因が分かってから報告しようとして、出荷・流出が進む★
  • 「たぶん大丈夫」で1〜3の該当を自分だけで否定する

トリアージ判定の演習5ケース(自分で判定してから解説を読む)

まず状況だけを読み、①どのレベル(1〜5)に当たるか②直後の初動、を自分で決めてから解説を確認する。以下はすべて架空の一般化した例で、判断が割れやすい点をあえて残している。

ケース(状況)判断が割れやすい点レベル判定と初動(解説)
出荷したロットで後工程の社内検査が規格外を発見。未出荷分は隔離済みで、出荷済み分はまだ顧客に届いていないと思われる。「まだ届いていないと思われる」を根拠にレベル4(社内波及)へ倒しがち。「届いていない」は未確認情報。出荷済みという事実だけでレベル1〜3側(顧客影響の要確認)として扱い、確認が取れるまで上位に倒す。
社内検査で不良を発見、同ロットは出荷実績ゼロ。ただし原因が別の安全基準に抵触する可能性がある。「出荷していない」を理由にレベル4〜5へ倒しがち。法規制・コンプラ(レベル2)に該当し得る時点で、出荷有無に関わらず安全側(上位)に倒す。
顧客から「使用中に異音がする」と連絡。安全上の問題かどうか技術的にまだ即断できない。原因が分からないうちは報告を保留しがち。人の安全に関わる可能性がある段階でレベル1として扱い、原因不明のまま第一報を入れる。
定例の抜取検査で軽微な寸法ズレを発見。同ロットは社内工程内にあり、出荷計画も来週以降。「まだ時間がある」を理由に定例報告(レベル5)に回しがち。出荷計画の有無だけでなく流出範囲・社内損失の見込みを確認する。通常はレベル4〜5相当だが、応急処置の緊急性は別途判断する。
顧客からの仕様変更相談を受けた際に、現行品にも同じ懸念点があると気づいた。不良は実際には発生していない。「不良が発生していない」ため報告不要と判断しがち。トリアージ表は発生した異常への対応が主だが、気づいた懸念は早期に共有する(M15の予防ルート)。表の対象外でも「気づいたら声に出す」動きを止めない。

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最終更新日:2026-09-24