P21値上げを理由に品質条件の緩和を求められたときの受け方
目的/考え方
値上げ交渉の場で、サプライヤーから「その分、検査条件を緩めてほしい」「保証範囲を狭めてほしい」といった品質条件の緩和が持ち出されることがある。値上げの是非と品質条件の是非は別の論点であり、その場で混ぜて即答しない。
- 値上げの交渉と品質条件の緩和要求を切り分け、その場で一括回答しない重点
- 緩めてよい条件(コストへの影響が小さく品質実績上のリスクが低い項目)と、動かさない条件(安全・法規・重大クレームに関わる項目)を事前に線引きしておく重点
- 緩和要求の対象項目について、直近の品質実績(不良率・クレーム履歴)を確認してから可否を判断する重点
- 検査条件を緩める代わりの代替案(サプライヤー側の工程内検査強化・データ提出頻度の増加等)を検討する
- 品質条件を変更する場合は、試行期間を設けて実績を見てから本格移行する重点
- 合意した内容(緩めた条件・維持した条件・試行期間)は必ず書面化し、契約・仕様書に反映する
- 社内(品証・技術)と合意内容をすり合わせ、購買だけの判断で緩和を確定させない重点
動かしてよい条件/動かさない条件の目安
| 区分 | 目安 |
|---|---|
| 緩めてよい可能性がある条件 | 提出書類の頻度・軽微な梱包仕様・納期の融通 |
| 慎重に判断する条件 | 検査項目数・抜取り数・保証期間 |
| 動かさない条件 | 安全・法規に関わる基準、重大クレームの再発防止に紐づく条件 |
やってはいけない(NG)
- その場の雰囲気で口頭合意し、書面化しない
- 値上げを飲む代わりに検査を省略する取引を品証抜きで決める
- 緩和後に品質が悪化しても、後戻りの条件を決めていない
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