M20設備パラメータを勝手に調整してはいけない理由
目的/考え方
品質が不安定なとき、現場の判断で設備パラメータ(温度・速度・張力等)を微調整したくなる場面は多い。だが、パラメータは「材料・方法」の一部であり、無断で変えれば実質的な4M変更(M3)になる。決めるべきは「何を・どこまでは現場判断で動かしてよいか」を先に線引きしておくこと。
- まず、そのパラメータ調整が「決められた範囲内の微調整(現場判断可)」か「範囲外の変更(変更管理が必要)」かを、事前に決めた線引きで判断する重点
- 線引きがない・迷う場合は、変更管理が必要な側として扱う(迷ったときに緩い方へ倒さない)重点
- 良かれと思って調整した結果を、後から「なぜ変えたのか分からない」状態にしない。変更前の値・変更理由・変更者を必ず記録する重点
- 調整後は、変更前の基準に対して品質が維持できているかを確認してから本採用にする(初物確認・工程能力の再取得。C1と連動)重点
- 「毎回同じ調整をしている」パラメータがあれば、それは現場判断の範囲ではなく、標準の見直し(作業標準・条件表の改訂)が必要というサイン重点
- 調整権限者(誰が・どの範囲まで判断してよいか)を工程ごとに明確にし、権限のない人が触れない仕組み(パスワード・施錠等)も検討する
現場判断可・変更管理が必要の考え方(例)
| 区分 | 例 | 扱い |
|---|---|---|
| 現場判断可(範囲内の微調整) | 決められた許容幅の中での温度・速度の微調整 | 記録を残せば当日中に対応可 |
| 変更管理が必要(範囲外・恒常的な変更) | 許容幅を超える設定変更、条件表そのものの変更 | M3の4M変化点申告・C1の変更申請ルートに乗せる |
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