T12統計的工程管理(SPC)・管理図の導入と工程能力の見える化
考え方
検査で「選り分ける」から、工程で「作り込む」へ。重要特性のばらつきを管理図で監視し、異常を早期に捉えて工程を安定させる。
- 管理対象の重要特性(重量・厚み・幅・強度等。連続シート材の場合は目付を含む)を、影響の大きい工程から絞って選ぶ重点
- Xbar-R管理図などで時系列監視し、管理限界を外れる前の傾向を捉える重点
- 工程能力(Cp/Cpk)を算出し、規格に対する余裕度を見える化する
- 異常(管理限界逸脱・連続上昇等)が出たときの対応ルールを決めておく(M2と連動)
- データはPower Automate/kintone等で自動集計し、記録の手間を減らす
異常判定ルールの見方(代表的なもの)
| ルール | 見方 | 意味 |
|---|---|---|
| 管理限界逸脱 | 1点が管理限界線(UCL/LCL)の外側に出る | 突発的な異常の可能性が高い |
| 連(ラン) | 中心線の片側に規定点数以上が連続する | 工程の平均がシフトしている可能性 |
| 傾向(トレンド) | 複数点が連続して上昇または下降する | 摩耗・劣化など緩やかな変化の兆候 |
| 周期性 | 一定間隔で上下を繰り返す | 交替勤務・原料ロットなど周期要因の疑い |
| 中心化(層別不足) | 点が中心線付近に集まりすぎる | データの層別・サンプリング方法を疑う |
| 二極化 | 点が管理限界付近に偏って分布する | 異なる母集団が混在している可能性 |
異常検出時の動き方(テキストフロー)
- 異常ルールに該当した点を確認し、測定・記録ミスでないかをまず確認する
- 直近の4M変化(原料・設備・作業者・方法)がないかを確認する(C1と連動)
- 工程を止めるかどうかは異常の種類・製品への影響度で判断する(M2の声かけ・報告フローに従う)
- 原因が特定できたら是正し、管理図に処置内容を記録する
- 原因不明の場合は暫定の頻度アップ等で監視を強化しつつ、原因究明(B3)につなぐ
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関連する場面
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