M30検査員が「前はこれで通っていた」と言うときの確かめ方
目的/考え方
検査員が「前はこれで通っていた」と言うとき、実際に基準が変わったのか、限度見本の個体差なのかは、確かめてみないと分からない。運用がいつの間にか緩んでいた可能性も、同じく確かめてみないと分からない。M25(検査員同士で判定が分かれたときの収め方)は複数人の判定が実際に割れた場面を扱う。M30は一人の申告に対して、思い込みで否定も肯定もせず3系統に分けて確かめる型を扱う。
- 発言をその場で否定も肯定もせず、まず「いつ頃の話か」「どの品番・工程か」を具体的に聞き取る重点
- 基準の版を辿る:検査基準書・限度見本の改訂履歴を確認し、実際に基準が変わっていないかを見る重点
- 限度見本の個体差を疑う:使用している限度見本自体が経年劣化・個体差で見え方が変わっていないかを確認する(M14)重点
- 運用が緩んでいた可能性を疑う:基準は変わっていないのに、判定の運用が現場でいつの間にか緩んでいなかったかを、直近の記録・他の検査員の判定と突き合わせて確認する重点
- 3系統のどれに当たるかで対応を分ける(基準変更なら周知不足を是正、見本劣化なら見本を更新、運用の緩みなら再教育)重点
- 判定が分かれる可能性がある場合は、その場でM25の型(現物を止めて合わせる)に切り替える
- 確認した結果と対応を記録に残し、同じ申告が繰り返されないか一定期間フォローする
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