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F ケーススタディ(判断の追体験)/F3 特採で通すか全数選別かで営業と品証が割れた場面
📖 F・ケーススタディ(判断の追体験)種類:事例

F3特採で通すか全数選別かで営業と品証が割れた場面

状況:顧客への出荷直前に、あるロットで規格の一部が軽微に外れていることが判明した。営業は「顧客との関係上、まず特採で通せないか」を先に品証へ持ちかけ、品証側は「全数選別してからでないと判断できない」と応じたため、結論が出ないまま時間だけが過ぎていった。

判断ポイント:①どちらを先にやるか(特採の申請を先に進めるか、全数選別を先に終えるか)を結論として急ぐ前に、判断の基準(何が分かれば特採可否を判断できるか)をまず合意すること。②顧客に何を・いつまでに伝えるかを、社内の結論が出る前に決めておくこと。

とった行動:品証は営業に対し、判断基準を先に共有した。特採の可否は、逸脱の内容が顧客の用途・機能に影響しないかで決まる(B5・S4の基準)。全数選別は影響がある場合に不良品を混入させないための処置で、両者は並列に進められる——この2点である。同時に、結論が出るまでの間に顧客へ伝える内容(現時点で判明している事実と、いつまでに回答するか)をB6の型に沿って先に合意した。営業がその場で顧客に説明できる状態を作るためである。

結果:判断基準を先に合意したことで、技術による影響評価と選別の準備を同時並行で進められた。結論を待つ間の空白時間が減った。一方で、特採可否の最終判断者(品証の責任者)への連絡は、結論がある程度固まってからになった。そのため承認までの時間がぎりぎりになる場面があった。

学び:「特採か選別か」を二択の結論として急ぐと、営業と品証の立場の違いがそのまま対立になりやすい。先に判断基準(B5の「安全・法規に関わるか」「用途・機能への影響」)を合意し、顧客に伝える内容(B6)を並行して決めておくと、結論を待つ間も止まらずに動ける。最終判断者への連絡は、結論が固まる前の早い段階から並行して行う方がよい。

※本事例は架空の場面を一般化したものであり、特定の組織・案件を示すものではありません。

最終更新日:2026-09-24