B3原因究明(発生と流出の両面)
- 発生メカニズムを特定(どこで・なぜ作り込まれたか)
- なぜなぜ分析(5回)で真因まで掘る
- 4M(人・機械・材料・方法)+変化点で切る重点
- 流出原因も別に分析(なぜ検査で止まらなかったか)重点
- 再現性を確認(再現しなければ仮説を疑う)
- データ・事実で裏づける
- 個人の責任に帰結させず「仕組み」で捉える重点
なぜなぜ分析でつまずく3パターン
| 類型 | 悪い例 | 良い例 |
|---|---|---|
| 人に向かう | 「なぜ?」→「作業者が確認を怠ったから」で止まる | 「なぜ確認を怠れる状態だったか」→確認を飛ばしても次工程に進める仕組みだったから、と仕組みに向ける |
| 事実が飛ぶ | 「たぶん疲れていたから」等、裏づけのない推測で次の「なぜ」に進む | その時間帯の作業記録・体制を確認するなど、事実で裏づけてから次に進む |
| 深掘り不足 | 3回程度で「今後は気をつける」に着地する | 5回を目安に、対策が仕組み・基準・設計に届くまで掘る(B4の発生対策につながる深さ) |
途中で止めないための問い直し方
- 答えが「人の意識・注意」に着地しそうになったら、「なぜその意識に頼らないと防げない仕組みだったのか」ともう一段掘る重点
- 答えに推測が混じったら、次の「なぜ」に進む前に事実(記録・現物・時系列)で裏づける重点
- 「今後は気をつける」「周知徹底する」が対策候補に出た時点では、まだ真因に届いていないと疑う重点
- 各段階の「なぜ」と「答え」を記録に残し、後から見て論理が飛んでいないかを他者が検証できる形にする
発生原因と流出原因、どちらから手を付けるか
- 出荷済み・流出の可能性がある場合は、流出原因(なぜ検査で止まらなかったか)の確認を先に着手し、他ロットの流出防止(隔離・回収要否の判断)を急ぐ重点
- 社内で止まっている場合は、発生原因(どこで・なぜ作り込まれたか)の分析を優先し、同一原因での再発を防ぐ
- 両方の分析が必要な場面がほとんどだが、着手の順番を決めておくことで、初動の対応が後手に回らない重点
- 流出側の対策(検査工程の強化)だけで終わらせず、発生側の対策(B4の是正処置)まで両輪で進める
顧客から「原因究明より先に対策を出せ」と急かされたときの順序
- 暫定対策(応急処置・流出防止)と恒久対策(真因への対策)を分けて示し、両方を混同したまま1つの回答にしない重点
- 原因が固まっていない段階では、暫定対策だけを期限付きで先に出し、恒久対策は「原因確定後に別途回答」と明記する重点
- 暫定対策を出す際も、なぜなぜ分析を止めず、B4の恒久対策に進める形で並行して真因を掘り続ける
- 期限を切るときは「暫定対策の期限」と「恒久対策(原因分析込み)の期限」を別々に示す重点
- 後で原因が変わった場合に備え、暫定対策の回答には「現時点で判明している範囲」であることを明記しておく重点
- 原因が覆った場合はB6の訂正の型に沿って、いつ・どこまで遡って直すかを整理してから顧客へ伝える
関連する場面(他カテゴリ)
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B1優先順位(トリアージ:上から確認)B2初動・封じ込め(流出を止める)B4是正処置・恒久対策・横展開(8D/CAPA)B5特採(特別採用)申請の判断B6顧客連絡・対外対応の作法B7重大品質問題・リコール級のエスカレーションB8是正処置報告書(8D/SCAR)の作成と顧客提出B9流出後の顧客先在庫・市場品の選別/回収要否の判断
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B10是正処置の有効性確認(効果検証)とクローズ・再発監視B11難航・長期化案件の是正処置マネジメントB12記録不備・データの信頼性に疑義があるときの対応B13官公庁・認証機関への報告が必要な事案の対応B14再発クレーム発生時の対応(再発認定・特別体制・顧客説明)B15誤出荷・ラベル違い発生時の対応B16他社・業界の品質不祥事報道を受けた自社点検B17是正処置の期限に間に合わないときの対応B18顧客からの是正処置要求(SCAR)を受けたときの社内段取りB19顧客から「原因が腑に落ちない」と差し戻されたときの立て直しB20社外からの指摘で品質問題が表面化したときの初動B21原因未特定のまま是正報告を出すときの書き方B22是正処置が横展開せず他ラインで同じ不良が出たときの立て直しB23同じ不良が短期間に複数の顧客から出たときの立て直しB24是正処置が「人を増やす・気をつける」に落ちたときの立て直し