C19立ち上げ直後に不良が集中したときの初期流動の延長判断
目的/考え方
量産移行直後の初期流動期間中に不良が集中して出た場合、あらかじめ決めていた終了予定日をそのまま迎えてよいかの判断が必要になる。C10(新規設備導入・立ち上げ時の品質確認)は初期流動管理の基本型を扱う。C19はそこから範囲を絞り、「不良が出ている状態で終了時期が来た」ときの延長・解除の判断だけを扱う。
- 初期流動終了予定日が来ても、直近の不良率・傾向が事前に決めた終了基準を満たしているかを先に確認する重点
- 満たしていない場合は、原因の目処が立っているかどうかで「延長」か「一旦停止して原因究明を優先」かを判断する重点
- 延長する条件(延長期間の目安・強化検査の継続内容・再判定のタイミング)をその場であいまいにせず決める重点
- 解除する条件(不良率が基準内に収まった期間・工程条件が安定していること)も同様に事前と同じ基準で判定する重点
- 延長・解除いずれの場合も、影響が及ぶ顧客への説明(納期・出荷への影響有無)を早めに行う重点
- T5(工程能力・初期流動・データ活用)のデータをもとに判断し、勘や体感だけで延長・解除を決めない
- 通常移行後も、初期流動で問題が出た品目は一定期間の重点監視をC10より厚めに継続する
延長したのに不良が減らないときの打ち切り判断
延長を決めたあとも不良が収まらない場合、際限なく延長を繰り返すと量産移行の判断自体があいまいになる。延長を打ち切り、量産可否をいったん元に戻す判断を型として持つ。
- 延長を認める回数・累計期間の上限を、最初の延長を決める時点であらかじめ決めておく(際限のない延長を防ぐ)重点
- 上限に達しても改善の目処が立たない場合は、量産可否の判定をいったん「否」に戻し、初期流動以前の状態(工程条件の見直し・必要なら設計へのフィードバック)に立ち返る重点
- 量産可否を戻す判断は、延長を決めた権限者よりも上位(あるいは同等の複数名の合意)で行う重点
- 顧客への説明では、延長を重ねた経緯・戻す判断に至った理由・今後の見通し(再開時期の目安)を合わせて伝える重点
- 量産可否を戻した後、対策を実施してから再度量産可否を判定する際は、初回の立ち上げと同じ基準(C2・C10)で再判定し、基準を緩めない
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