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D 予防・維持・システム/D10 品質コスト(COQ)の見える化と改善テーマ選定
🛡️ D・予防・維持・システム種類:予防

D10品質コスト(COQ)の見える化と改善テーマ選定

目的/考え方

品質活動は感覚だけで評価されがちだが、予防・評価・失敗の各コストを見える化すると、どこに手を打つべきかが数字で見えてくる。COQ(Cost of Quality)を集計し、改善テーマの優先順位づけに使う。

  • コストを3区分(予防コスト・評価コスト・失敗コスト=内部/外部)に分けて集計する重点
  • 失敗コスト(不良・クレーム・返品・手直し工数等)を優先して可視化する(インパクトが大きいため)重点
  • 集計は既存のKPI(D6)・不良記録・クレーム記録のデータを流用し、新たな入力業務を極力増やさない
  • 部門・工程別にCOQを比較し、改善テーマの候補を絞り込む重点
  • 改善テーマは「削減額の見込み」と「対応工数」で優先順位をつける
  • 改善実施後は、失敗コストの減少で効果を確認する(B10有効性確認と連携)
  • 経営層への報告は、金額換算した数字で説明する(品質を「コスト」の言葉で伝える)

「金額が小さすぎて相手にされない」ときの見せ方の立て直し(Q275)

  • 金額が小さく出たら、まず「拾えていない費目がないか」を疑う順序で確認する(手直し工数・不良品の廃棄コスト・再検査の工数・クレーム対応の人件費の順に、集計から漏れやすいものから見る)重点
  • 件数と金額を必ず併記する(金額だけだと小さく見えても、件数が多ければ「頻発している」という別の説得材料になる)重点
  • 総額ではなく1件あたり・1ロットあたりに割り戻して示す(「年間◯万円」より「1件あたり◯円、月◯件発生」の方が現場の実感に近い)重点
  • 単月・単年で小さくても、集計期間を延ばして傾向(増加・横ばい・減少)で示せないか検討する(傾向が右肩上がりなら金額の大小より優先度が上がる)
  • それでも小さい場合は、金額の大小ではなく「放置した場合に広がる範囲(対象製品・工程が増える可能性)」で説明する
金額の小ささを理由に相手にされないときほど、集計そのものを疑わずに声を大きくしがちだが、まず疑うべきは拾えていない費目の有無。A13の予算要求で「圧縮に応じた場合の実績」を示す際も、この見せ方を流用できる。
最終更新日:2026-09-24