B22是正処置が横展開せず他ラインで同じ不良が出たときの立て直し
目的/考え方
B4(是正処置・恒久対策・横展開)は、横展開を是正処置の実施項目の1つとして扱う。しかし実際には「対策した工程では再発しないのに、対象外だと思っていた他ラインで同じ不良が出る」ことが起きる。多くの場合、横展開そのものをやらなかったのではなく、対象範囲の決め方・展開されたことの確認方法が構造的に甘かったことが原因。B22は再発をきっかけに、横展開の仕組み自体を立て直す場面を扱う。D8(層別工程監査)の巡回で横展開の定着を確認する運用と組み合わせる。
- 再発した事象と元の是正処置の対象範囲を突き合わせ、「対象外とした判断」がどこにあったかを特定する重点
- 横展開の対象範囲を「同じ設備」だけでなく「同じ工程種類」「同じ材料」「同じ作業方法」の観点で洗い出し直す重点
- 展開先の各ラインで、対策が実際に反映されているかを記録(実施日・実施者・確認者)で確認する重点
- 「展開した」の定義を、指示を出した時点ではなく、現場で標準・検査基準・教育に反映され終わった時点に揃える重点
- 展開漏れが起きやすい対象(外注先・予備ライン・休止中のライン等、日常の目が届きにくい範囲)を洗い出し、展開先リストに明記する重点
- D8(層別工程監査)の巡回項目に、直近の是正処置の横展開状況の確認を組み込み、時間が経ってからの漏れ発見に頼らない仕組みにする
- 展開漏れが再び起きた場合は、個々の展開先を追うだけでなく、対象範囲の洗い出し手順そのものを見直す
横展開の対象範囲を広げる4つの観点(洗い出しの型)
| 観点 | 確認する内容 |
|---|---|
| 同じ設備 | 同型・同機種の設備が他ラインにもないか |
| 同じ工程種類 | 設備が違っても同じ工程(例:加熱・含浸・巻取)を行う工程がないか |
| 同じ材料 | 同じ原材料・同じロットを使う他ラインがないか |
| 同じ作業方法 | 同じ作業手順・治具を使う工程がないか(設備が違っても手順が同じなら対象) |
関連する場面(他カテゴリ)
関連する場面(同じグループ)
B1優先順位(トリアージ:上から確認)B2初動・封じ込め(流出を止める)B3原因究明(発生と流出の両面)B4是正処置・恒久対策・横展開(8D/CAPA)B5特採(特別採用)申請の判断B6顧客連絡・対外対応の作法B7重大品質問題・リコール級のエスカレーションB8是正処置報告書(8D/SCAR)の作成と顧客提出
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B9流出後の顧客先在庫・市場品の選別/回収要否の判断B10是正処置の有効性確認(効果検証)とクローズ・再発監視B11難航・長期化案件の是正処置マネジメントB12記録不備・データの信頼性に疑義があるときの対応B13官公庁・認証機関への報告が必要な事案の対応B14再発クレーム発生時の対応(再発認定・特別体制・顧客説明)B15誤出荷・ラベル違い発生時の対応B16他社・業界の品質不祥事報道を受けた自社点検B17是正処置の期限に間に合わないときの対応B18顧客からの是正処置要求(SCAR)を受けたときの社内段取りB19顧客から「原因が腑に落ちない」と差し戻されたときの立て直しB20社外からの指摘で品質問題が表面化したときの初動B21原因未特定のまま是正報告を出すときの書き方B23同じ不良が短期間に複数の顧客から出たときの立て直しB24是正処置が「人を増やす・気をつける」に落ちたときの立て直し