D13ヒヤリハット・未然防止活動の運営
目的/考え方
ヒヤリハット(実害に至らなかった気づき)は対策の宝庫でありながら、「実害がない」という理由で埋もれやすい。収集→評価→ポカヨケ展開までを型として回し続ける仕組みを作る。M15(改善提案・気づきの出し方)が現場側の「出し方」を扱うのに対し、D13はそれを組織として回す運営の型を扱う。
- ヒヤリハットの収集方法(様式・提出先・匿名可否)を明確にし、出しやすさを優先する(M15と連携)重点
- 収集した事案を放置せず、発生頻度・影響度でリスクを評価し優先順位をつける重点
- 優先度の高い事案は、M10のポカヨケの考え方で対策を検討する重点
- 対策の実施状況を定期的にレビューし、対策済み・未対策を可視化する重点
- 収集件数の多寡だけで現場を評価しない(件数が多い=職場が悪いではなく、出しやすさの表れと捉える)重点
- 対策が効いた好事例は横展開し、活動の効果を実感できるようにする
「報告件数」だけ増えて対策に回らないときの立て直し
ヒヤリハットの提出件数が増えても、対策に落ちる件数が伴わない状態が続くことがある。件数を追う前に、次の3方向で詰まりを見る。
- 分類の粗さ:似た事案が別カテゴリに分散し、傾向が見えていないだけではないかを確認する重点
- 評価の物差し:優先順位付けの基準(頻度・影響度)が曖昧で、どれも「後回し」になっていないかを確認する重点
- 打ち手に落とす場:評価まではしているが、対策を検討・実行する会議体や担当が実質不在になっていないかを確認する重点
- 収集件数そのものを目標にするのをやめ、「対策に落ちた件数」「対策の効果」を見る指標に切り替える重点
- ヒヤリハットを出した人へ、その後どう扱われたか(採用・見送り・理由)を必ず返す。返さないと次から出さなくなる重点
- 見送った事案も記録に残し、状況が変われば再評価できるようにする