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D 予防・維持・システム/D8 層別工程監査(LPA)・工程パトロールの運用
🛡️ D・予防・維持・システム種類:予防

D8層別工程監査(LPA)・工程パトロールの運用

目的

問題が起きる前に現場のズレを見つける。役職を横断した“層別”の定期監査で、標準どおりの作業・記録・現物を確認する。

層別工程監査(LPA)の位置づけを階層×頻度の2軸で示し、M6(現場の日常5S)・D8(リーダー・管理者の定期巡回)・D12(独立監査員の年次運営)の役割分担を表す図
層別工程監査(LPA)の位置づけを階層×頻度の2軸で示し、M6(現場の日常5S)・D8(リーダー・管理者の定期巡回)・D12(独立監査員の年次運営)の役割分担を表す図
  • 重要工程を対象に、確認項目を絞ったチェックシートを用意する重点
  • リーダー・管理者など層を分けて定期的に巡回・確認する(層別監査)重点
  • 標準・記録・現物・5S・測定器の状態を“その場で”確認する
  • 逸脱はその場で是正し、繰り返すものは仕組み(標準・ポカヨケ)を直す
  • 指摘・是正の記録を残し、傾向を月次でレビューする(D6と連動)

LPAチェックシートの記入例(1工程分・架空の一般化例)

確認項目確認結果指摘内容の記入例
作業標準の掲示・最新版か(該当なし)
作業者が標準どおりの手順で作業しているか×良い例:「標準書3項の確認手順(〇〇を目視確認後に△△を実施)を省略し、△△から始めていた。作業者へその場で標準を確認させ、次工程投入前に再教育を実施」/悪い例:「手順が違う」(何がどう違うか・とった対応が書かれておらず、後から読んでも再現できない)
検査記録の記入もれ・空欄がないか(該当なし)
測定器の校正表示・使用期限内か(該当なし)
5S(置き場・表示・通路確保)の状態×良い例:「治具置き場に表示のない工具が3点あり、置き場管理者に当日中の識別・撤去を依頼。翌日の再巡回で確認予定」/悪い例:「5S乱れている」(対象・件数・依頼先・フォロー予定が書かれておらず、指摘が流れて終わる)

指摘の書き方の良い例・悪い例(対比のまとめ)

観点良い例悪い例
対象の特定「〇工程・△番作業者・□時点」まで具体的に書く「現場で気になった」など対象が曖昧
事実と解釈の区別見た事実(手順を省略していた等)をまず書く「やる気がない」など人の評価に飛ぶ
その場対応の記録その場でどう是正したかを書く指摘だけで、その場対応が書かれていない
フォロー予定次回いつ・誰が確認するかまで書くフォロー予定が書かれず、指摘が放置されがちになる
上記は説明用の架空例。

指摘が毎回同じ項目に集中するときの読み方

  • 同じ項目が繰り返し指摘されているときは、まず「人が守っていない」で結論を出さず、指摘の記録を並べて傾向を確認する重点
  • 指摘対象の担当者・時間帯・工程条件がばらけているかを確認し、特定の人に集中していないかを見る
  • チェック項目自体の粗さ(判定基準があいまい・現物で確認しにくい)を疑い、項目の書き方を見直す重点
  • 監査の頻度・担当が固定化していないかを確認し、必要なら頻度や担当を入れ替えてみる重点
  • 「指摘ゼロ」が続く工程ほど、チェック項目が形骸化していないかを別の視点で確認する(指摘ゼロ=良好とは限らない)重点
  • 傾向が変わらない場合は、標準・設備・ポカヨケ側の恒久対策(D8本体の是正)へ切り替える判断をする
最終更新日:2026-09-24