M19清掃・異物管理の実務
目的/考え方
異物混入の多くは、日々の清掃・持ち込み物の管理が崩れたところから起きる。「気づいたら汚れていた」ではなく、いつ・どこを・どう清掃するかを決めて回す。清掃基準・持ち込み物ルール・毛髪や繊維くずへの対策を区域ごとに具体化して運用する。
- 清掃箇所・頻度(始業前/休憩後/終業時など)を区域ごとに一覧化し、担当者を明確にする重点
- 清掃に使う道具(ブラシ・粘着ローラー・エアブロー等)は用途を分け、清掃自体が異物の発生源にならないようにする重点
- 作業着・帽子・マスクの着用ルール(毛髪・繊維くずの持ち込み防止)を徹底し、乱れがあれば入場させない重点
- 現場への私物・包装資材(段ボール片・ビニール片など)の持ち込みルールを決め、区域の出入口で管理する
- 工具・部品などの一時的な現場持ち込みは、置き場所と持ち出し確認(工具のカウント等)をルール化する重点
- 清掃実施の記録(実施者・日時・チェック結果)を残し、抜けが分かるようにする
- 異物の発生源が特定できた場合は、清掃頻度・ルールの見直しにつなげる(M10ポカヨケ事例と連携)
- M12(温湿度・環境管理)の区域管理と合わせて、環境全体で異物リスクを下げる
持ち込み物ルールの例
| 区分 | 対応 |
|---|---|
| 私物(飲食物・装飾品等) | 定められた休憩室以外への持ち込み禁止 |
| 包装資材(外装段ボール・ビニール) | 区域入口で開梱・除去し、内部へ持ち込まない |
| 工具・治具の一時持ち込み | 持ち込み時に数量を記録し、退出時に同数を確認 |
同じ読者向けの他トピック
M1日常の検査・検査表運用M2異常が出たときの初動(まず止める)M34M変化点の申告(無断で変えない)M4測定器・校正の順守M5不良・ヒヤリの報告とトレーサビリティM65S・現場管理と監査の日常準備M7段取り替え・切替時の初物確認M8作業標準の順守と力量M9多能工化と応援時の品質担保M10ヒューマンエラー防止(ポカヨケ・指差呼称・ダブルチェック)M11交替勤務・引き継ぎ時の品質情報の伝達M12現場の温湿度・環境管理(吸湿・静電気・異物の予防)M13始業前点検・設備コンディション確認M14限度見本・現物基準の現場運用(保管・更新・照合)M15改善提案・気づきの出し方(小さな異常を言葉にする)M16検査記録の書き方・訂正ルール(二重線・日付・空欄禁止)M17応急処置後の生産再開判断(誰の確認で流してよいか)M18不適合品の隔離・識別表示のルールM20設備パラメータを勝手に調整してはいけない理由M21作業標準どおりにできないときの申告の仕方M22検査で迷ったときの相談の出し方M23応援・派遣で入った人への当日オリエンの型M24検査員が「いつもと違う」と感じたときの伝え方M25検査員同士で判定が分かれたときの収め方M26前工程・後工程へ「言いにくいこと」を伝えるときの型M27検査の合間に別の作業を頼まれたときの線引きM28検査員が交代した直後に不良の見え方が変わったときの確認M29現場から「検査基準が厳しすぎる」と上がってきたときの受け方M30検査員が「前はこれで通っていた」と言うときの確かめ方