B8是正処置報告書(8D/SCAR)の作成と顧客提出
目的
顧客への是正報告を、事実・論理・再発防止で分かりやすくまとめて期限内に出す。
作成のポイント
- 発生と流出の両面で原因を切り分け、なぜなぜで真因まで掘る重点
- 応急(封じ込め)と恒久対策を分けて書く
- 効果確認の方法・時期と、横展開(同種製品/工程)を明記重点
- 期限・様式は顧客指定に合わせ、窓口を一本化して提出
提出後
- 恒久対策の効果を実データでフォローし、クローズ可否を判断
記入例(架空の1事例・D1〜D8を通しで記入)
| 項目 | 記入例(良い) | NG例(対比) |
|---|---|---|
| D1 チーム編成 | 品証・製造・技術の担当者3名を任命し、責任者を明記 | 「品証で対応します」とだけ記載し担当者名がない |
| D2 事象(不具合内容) | 「〇月〇日、納入先A向け製品ロットにて重量・厚みなどの主要特性値(連続シート材の場合は目付が該当)が規格下限を下回る不適合を検出。数量120個、流出先は先方倉庫」と日付・数量・範囲を明記 | 「特性不良が発生しました」とだけ記載し数量・範囲が不明 |
| D3 応急処置(封じ込め) | 「該当ロットを識別・隔離し出荷を停止。顧客へ一報済み(B2初動と連動)」と処置内容・実施日を明記 | 「応急処置済み」とだけ記載し内容・日付が不明 |
| D4 原因分析 | なぜなぜ分析(B3)の結果を添付し、「発生原因:計量装置の校正遅延」「流出原因:抜取検査の頻度不足」を発生・流出の両面で記載 | 「原因は設備の不具合」とだけ記載し発生・流出を分けていない |
| D6 対策の実施・水平展開 | 実施日・担当・展開先(同一設備の他ライン)を明記 | 実施状況の記載自体がない |
| D7 有効性確認 | 「対策後1か月間、生産数に対し不適合0件を確認(B10と連携)」と確認期間・データ量を明記 | 「効果を確認しました」とだけ記載し期間・データが不明 |
| D8 総括・クローズ | 承認者・クローズ日を明記し記録を保管。同種製品への横展開の要否も記載 | クローズの記載自体がない |
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関連する場面(他カテゴリ)
関連する場面(同じグループ)
B1優先順位(トリアージ:上から確認)B2初動・封じ込め(流出を止める)B3原因究明(発生と流出の両面)B4是正処置・恒久対策・横展開(8D/CAPA)B5特採(特別採用)申請の判断B6顧客連絡・対外対応の作法B7重大品質問題・リコール級のエスカレーションB9流出後の顧客先在庫・市場品の選別/回収要否の判断
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B10是正処置の有効性確認(効果検証)とクローズ・再発監視B11難航・長期化案件の是正処置マネジメントB12記録不備・データの信頼性に疑義があるときの対応B13官公庁・認証機関への報告が必要な事案の対応B14再発クレーム発生時の対応(再発認定・特別体制・顧客説明)B15誤出荷・ラベル違い発生時の対応B16他社・業界の品質不祥事報道を受けた自社点検B17是正処置の期限に間に合わないときの対応B18顧客からの是正処置要求(SCAR)を受けたときの社内段取りB19顧客から「原因が腑に落ちない」と差し戻されたときの立て直しB20社外からの指摘で品質問題が表面化したときの初動B21原因未特定のまま是正報告を出すときの書き方B22是正処置が横展開せず他ラインで同じ不良が出たときの立て直しB23同じ不良が短期間に複数の顧客から出たときの立て直しB24是正処置が「人を増やす・気をつける」に落ちたときの立て直し