D1日常の検査・検査表運用
目的
決められた検査を決められたとおりに実施し、記録で証明できる状態を保つ。日々の運用の乱れが流出の入口になる。
- 始業前点検(測定器・標準・限度見本)
- 検査基準どおりに実施(自己流にしない)重点
- 抜取/全数の区分を守る
- 記録は即時・正確に(後でまとめ書きしない)重点
- 異常時の処置ルール(止める・隔離・連絡)を守る重点
- トレーサビリティ(ロット・日時・担当)
- ダブルチェックの要否を明確化
- 検査表の保管・提出
検査表の様式設計でつまずく3類型(悪い例・良い例)
| 類型 | 悪い例 | 良い例(直し方) |
|---|---|---|
| 欄が足りない | 判定基準が複数あるのに記入欄が1つしかなく、どの基準で判定したか後から分からない | 確認項目ごとに欄を分け、判定基準(数値・良品/不良)を欄の見出しに明記する |
| 転記が二重 | 現場の測定値を一旦別紙に書き、後で検査表に書き直す(転記ミス・記入漏れの温床) | 測定したその場で検査表に直接記入できる様式にし、別紙への一次記入をなくす |
| 判定欄がない | 実測値だけ書く欄があり、合否の判定結果を書く欄がないため、後から判定基準が変わっても遡れない | 実測値欄の隣に合否判定欄を必ず置き、判定基準の版数も併記する |
様式を直すときの手順
- 既存の検査表で「記入者が迷う欄」「後から読んで分からない欄」を洗い出す重点
- 3類型(欄不足・二重転記・判定欄なし)のどれに当たるかを確認する
- 直した様式は、記入ルール(M16の二重線・空欄禁止等)と矛盾しないかを確認する重点
- 変更後の様式は一定期間、旧様式と並行して試用し、記入者の意見を集める
- 様式変更は改訂履歴(版数・改訂日・改訂理由)として残す
様式の欄設計とM16(検査記録の書き方・訂正ルール)は表裏の関係。欄が悪いと、正しい書き方をしても後から読めない記録になる。