TS25検針・金属検出の異常(検出漏れ・過検出)と管理
症状
折れ針・金属片などの異物が検針機・金属検出機で検出漏れになる、または過検出(誤反応)でラインが頻繁に止まる。人体に触れる製品では特に重大な流出リスク。
まず確認(初動)
- 検出漏れ/過検出のどちらか、発生頻度・対象ロットを記録重点
- 始業時のテストピース(感度確認用サンプル)での作動確認結果を確認重点
起こりやすい要因(4M)
| 区分 | よくある要因 |
|---|---|
| 材料 | 製品の金属含有(機能材・アルミ蒸着等)による誤反応、含水・帯電の影響 |
| 機械 | 感度設定の不適、周辺の金属・振動・電磁ノイズ、センサ汚れ・経年劣化 |
| 方法 | テストピース照合の未実施、搬送速度・製品位置のばらつき |
切り分け・確認
- 規定のテストピースで感度を再確認し、記録と照合重点
- 過検出は製品自体の金属成分・帯電・水分の影響を切り分け
- 設置環境(振動・ノイズ源・アース)を点検
恒久対策の方向
- 始業・終業・ロット切替時のテストピース照合を標準化し記録を残す
- 感度設定基準・NG時の隔離/再検フローの明確化(流出防止)
テストピース運用(始業・定時確認の手順)
- 4時間ごと・ロット切替時など、始業以外にも定時確認のタイミングを決めて実施する重点
- 確認結果(日時・使用テストピース・作動有無・確認者)をその都度、専用記録に残す重点
- テストピースは紛失・摩耗・変形がないか定期的に点検し、規定の保管場所で管理する
- 確認者と検出機の操作者を分ける、または相互確認できる体制にする(見落とし防止)
不合格時(作動しなかった場合)のさかのぼり処置
- 検出機を直近で確認できていた時点(前回合格した定時確認)まで生産を止め、その間の生産分をさかのぼって対象として特定する重点
- 対象ロットは出荷停止・識別隔離し、全数再検査(正常な検出機・代替機での再通し)が完了するまで出荷しない重点
- 既に出荷済みの対象分がないかを出荷記録で確認し、出荷済みであれば流出対応(B2初動)へ切り替える
- 原因(感度設定・センサ・環境要因のいずれか)を切り分けて是正し、是正後に正常作動を確認してから生産を再開する
- 一連の経緯(発見時刻・さかのぼり範囲・再検結果・再開判断者)を記録に残す
記録項目の例
| 項目 | 記入内容の例 |
|---|---|
| 確認日時 | 始業前/定時(4時間ごと等)/ロット切替時の別が分かる形で記載 |
| 使用テストピース | 材質・番号(管理番号があれば併記) |
| 作動結果 | 合格/不合格(不合格時は現象を具体的に記載) |
| 確認者・操作者 | 氏名または社員番号(規定に従う) |
| 不合格時の処置 | さかのぼり範囲・隔離ロット・再検結果・再開日時 |
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